今日11日に倉敷市芸文館「藤花荘」にて山陽アマ名人戦三番勝負(山陽新聞社主催)が行われました。女流公式タイトル戦である倉敷藤花戦三番勝負第2局・第3局の対局室と同一の部屋です。第1局、立会人の有森浩三・七段の振り駒により川口剛山陽アマ名人が先手となり、序盤は川口名人が趣向を凝らして筋違い角+棒銀の形に組みました。筋違い角といえば狩山幹生挑戦者の得意戦法だったはず。後手の狩山挑戦者は中段飛車で受けるという、あまり見ない形に。駒組で優位に立った川口名人が自然に押し切り、第1局を制しました。
続く第2局は狩山挑戦者の先手で、角換わりとなり普通の腰掛け銀から8八へ玉を入城。後手川口名人は得意の右玉に組み、左銀は4三に配置。中盤、先手の狩山挑戦者が4筋歩交換後から▲6五歩と後手右玉の急所に手をつける展開に。「若者らしく前に駒に伸びている」と有森七段は評価。ねじり合いとなりました。途中、狩山挑戦者の攻めがやや失敗し、川口名人が指しやすくなりました。終盤、狩山挑戦者に反撃のチャンスがまわってきました。持ち駒角1銀1桂3で川口玉に殺到しましたが、川口名人は十八番の中段玉でのらりくらりとかわし、攻めがとぎれたところで確実な攻めを間に合わせて勝利。2連勝でタイトルを防衛しました。
明日12日の山陽新聞朝刊に記事が掲載されるはずです。
山陽アマ名人戦三番勝負の結果
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