「学校の勉強より将棋が好きなんか?」
「……」無言で小さくうなずく。
「『もう、将棋ばっかりしてから、少しは勉強せられー!』てお母さんに言われとるじゃろう?」
「……」ニコッと笑いながら無言で大きくうなずく。
15年前の烏城クラブでの一コマ。
当時あまり口数の多い方ではなかった少年の、羽織袴の凛々しい若武者姿にそれだけで感激一入です。数多の対久保戦、対藤井戦でもご存知の通り、王位は対振り飛車で熱戦が多く七段とも噛み合いそうです。2日制8時間の将棋で羽生善治と番将棋を戦えることは何より得難い経験であり、時間一杯、悔いのないように戦ってもらいたいです。結果は付いてくるはずです。(匿名希望)