王位戦、チャンス到来



カテゴリー: 将棋 | 投稿日: | 投稿者:

一将棋ファン様、ご投稿ありがとうございます。王位戦、菅井六段にチャンスがめぐってきました。今期から王位リーグの規程が一部変更になったという噂を聞いたので、連盟公式サイトの説明文をそのまま転記します。

「リーグ戦の優勝者はリーグ戦勝敗を優先とし、同星で並んだ場合、(1)4勝1敗で並んだ場合、該当者が2名・3名に関わらずプレーオフを行います<3名の場合は、前期成績(前期リーグ勝星>前期予選勝星)でシード者を決め、1回戦は残留決定戦を兼ねる)。(2)3勝2敗で並んだ場合、該当する直接対決の成績>前期成績(前期リーグ勝星>前期予選勝星)で優勝者・残留者を決めます。それでも差のつかなかった場合には決定戦を行います。紅白の優勝者で挑戦者決定戦を行います。」

ややわかりにくい文章で、特に「・・・プレーオフを行います<3名の場合は」の「<」は誤字のような気もします。前期まであった、リーグ内順位の概念が消滅したように読み取れます。実際に連盟公式サイトのリーグ表からも今期から順位を表す数字が消えています。ともかく上記の文章を読む限りでは、王位リーグ白組の最終戦で

菅井六段が横山六段に勝ち、佐藤康光九段が千田五段に敗れた場合・・・菅井六段のリーグ白組優勝決定
菅井六段が横山六段に勝ち、佐藤康光九段が千田五段に勝った場合・・・4勝1敗が2名なので菅井六段と佐藤九段との間でプレーオフを行う

私が聞いた噂では、リーグ内でのプレーオフは一切行わず、同星2名の場合は直接対決で勝っているほうが優勝、だったのですが、連盟公式サイトの説明文ではそのようには読み取れません。また、今期は最終戦の結果次第では3勝2敗が5名(菅井六段、佐藤康光九段、松尾七段、横山六段、千田五段)で並ぶ可能性もありますが、その場合は説明文を読む限りではプレーオフは行わずに優勝者・残留者を決めるとあります。このときの「直接対決の成績」の取り扱いが私にはわかりません。5人全員、3勝のうち1勝は伊奈六段からの勝利、残り2勝2敗は相討ち状態。となると、前期成績が優先され、5名のうち前期成績が最も優れているのは千田五段なので千田五段が白組リーグ優勝となるのでしょうか。

王位戦と同じ紅白リーグ方式をとる棋戦として女流王位戦がありますが、こちらも今期から規程が変更になっていて、しかも王位戦とは文章が異なります。「第26期より紅白リーグの順位を撤廃し、同星の棋士が複数出た場合は直接対決の結果(それでも並んだ場合は前期成績)を優先します。紅白の優勝者で挑戦者決定戦を行います。その勝者と女流王位が五番勝負を行います。」とあります。王位戦と女流王位戦とでは説明文の内容が異なります。「リーグ内でのプレーオフは一切行わない」という噂は女流王位戦の変更規程と混同しているのかもしれません。

ともかく、菅井六段がリーグ最終戦の横山六段戦に勝てば、チャンスがめぐってくることは間違いないと思います。

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